シャンクは多くのゴルファーが経験する悩みの一つです。
前半ハーフはそれなりに上手くスコアがまとまって、お昼ご飯を食べて、さぁ午後からも頑張ろう!という時に、突然にシャンク!
「なんでー!?」ゴルフのシャンクは、忘れた頃にやってきますよね。「ちきしょーっ!」です。
たった一回のシャンク、たった1~2打程度の失敗なのですが、ゴルフはメンタルなスポーツなので、シャンクに悩んでいる方は、シャンクが一回出てしまうと止まらないと考えがちです。
ここでは、シャンクが発生する原因と、その治し方についてメンタルな部分も含めて詳しく説明していきます。
シャンクの原因
シャンクとは、クラブフェースのネック部分にボールが当たってしまい、ボールが右方向に急激に飛んでしまう現象です。
ネック部分へボールが当たる事象は同じでも、シャンクの重症度は大きくふたつつあります。
ひとつめは、クラブフェースの向きはきちんと目標方向に向いているのに、ボールがネックに当たってしまったケースです。
上の写真で言うと、一番左の写真になります。
ふたつめは、クラブフェースが目標方向に対して平行に近いくらいに開きすぎて、ネックにしかボールが当たらないケースです。
上の写真で言うと、真ん中の写真になります。
どちらも同じシャンクですので、以下の原因が考えられますが、ふたつめの方がより重症度は高いと言えます。
しかし、もっと重症度が高いのが、上の写真で言うと一番右の写真です。
真ん中の写真のように、フェースが開きっ放しなのが原因ではあるのですが、ネックシャンクと違い、一応フェースでボールを捉えているため、それなりの打感はありつつも右へ飛んでいくため非常にたちが悪い。
私はこのケースのシャンクに相当悩まされました。
アドレスの問題
ボールとの距離: アドレス時にボールとの距離が近すぎると、スイング中にクラブがボールに近づきすぎてシャンクが発生します。
体重の位置: 体重がつま先にかかりすぎていると、スイング中に体が前に倒れ、クラブがボールに近づきすぎてシャンクが発生します。
スイングの問題
アウトサイドインのスイング軌道: スイング軌道がアウトサイドイン(外側から内側)になると、クラブフェースが開いてネック部分にボールが当たりやすくなります。
極端なインサイドアウトのスイング軌道: スイング軌道が極端にインサイドアウト(内側から外側)になっても、クラブフェースが開いてネック部分にボールが当たりやすくなります。
手打ち: 手だけでスイングしようとすると、クラブフェースが不安定になり、シャンクが発生しやすくなります。
メンタルの問題
プレッシャーや緊張: プレッシャーや緊張が高まると、スイングが硬くなり、リズムが崩れてシャンクが発生しやすくなります。特にシャンクを苦手とする方は、「またシャンクが出るのでは。。。」と、恐る恐るスイングすることによってシャンクを誘発してしまいます。
シャンクの治し方
アドレスの改善
適切な距離を保つ: アドレス時にボールとの距離を適切に保つことが重要です。グリップエンドと身体の距離を、こぶし一個半くらい空けるのが基本です。また、クラブヘッドがボールに対して正しい位置にあるか確認しましょう。シャンクが怖い時はボールの位置を少しトゥよりに置くようにしましょう。
体重のバランス: 体重をつま先ではなく、足の中央にかけるように意識します。これにより、スイング中に体が前に倒れるのを防ぎます。背筋を伸ばして、どっしり構えましょう。
スイングの改善
インサイドアウトのスイング軌道: スイング軌道をインサイドアウト(内側から外側)にすることで、クラブフェースが開かずにボールに当たるようになります。練習場でインサイドアウトのスイングを意識して練習しましょう。しかし、シャンクの原因で述べましたように、極端なインサイドアウトのスイング軌道もフェースが戻りきらず、シャンクにつながりますので注意しましょう。
手の甲の向きを意識: ストロンググリップやウィークグリップのようなグリップの握り方にもよりので、一概には言えませんが、手の甲とクラブフェースは同じ目標方向を向いていることが基本です。クラブフェースが開いたまま当たることを防ぐ策として、手の甲でボールを打つイメージを強く意識すると、フェースが開きっぱなしのシャンクは確実に治ります。
体全体を使ったスイング: 手だけでなく、体全体を使ってスイングすることが重要です。特に腰の回転を意識して、スムーズなスイングを心がけましょう。
メンタルの改善
リラックスする: プレッシャーや緊張を感じたときは、深呼吸をしてリラックスすることが大切です。リラックスすることで、スイングがスムーズになり、シャンクの発生を防ぐことができます。
ポジティブなイメージを持つ: シャンクを恐れず、ポジティブなイメージを持ってスイングすることが重要です。成功したショットのイメージを頭に描きながらスイングしましょう。
練習方法
シャンク防止ドリル
ボールを2つ使って、1つは通常のボールの位置に、もう1つはボールの外側に置きます。
スイングする際に、外側のボールを避けるように意識してスイングすることで、インサイドアウトのスイング軌道を身につけることができます。
スローモーションスイング
スローモーションでスイングを行い、正しいスイング軌道と体の動きを確認します。ゆっくりとしたスイングで、クラブフェースがボールを捉える意識をしましょう。
この時、手の甲の向きがフェースの向きと一体となっているかを確認しましょう。
まとめ
シャンクは、これまで述べたように、近すぎるアドレスやアウトサイドインのスイング、シャンク恐怖症のメンタルの問題で発生します。
これらは、突然発症するやっかいな症状ですが、ダフリやトップといった通常のミスショットと同列に考え、あまり重く捉えない事をおすすめします。
特に、フェースの向きはしっかり目標方向に向いているのに、シャンクが発生した場合においては、必要以上に気にせず、身体とボールの距離を取って背骨を中心とした基本通りのスイングを心がけましょう。