【ゴルフ/ルール解説】ボールが木の根元で打てない!アンプレヤブル宣言って何?

分かりやすいルール解説

ボールが木の根元にピッタリくっついてしまったり、ボールは確認できるのにボールが生け垣の中に入ってしまってスイング出来ない等、OBゾーンやペナルティエリアでは無い個所でボールが打てない状況というのは、稀に遭遇することはあると思います。

そんな時は、「ついてないなぁ~」と自分の不運を嘆きがちですが、「OBでは無いだけまだマシだ!」と、ポジティブに捉えて1打罰ではありますがアンプレヤブルを宣言して救済を活用しましょう。

アンプレヤブルの救済方法については、ジェネラルエリア(ティーイングエリア、ペナルティエリア、バンカー、パッティンググリーン以外のコース全体)とバンカー内とでは、救済方法が違いますので、その違いも含めて覚えやすいように整理して説明していきます。

ジェネラルエリアの救済方法

ジェネラルエリアからアンプレアブルを宣言した場合は、以下の3つの救済方法のいずれかを選択することが出来、いずれも1罰打が付加されます。

1 元の打った位置から1クラブレングス(注1)内にボールをドロップする。(1罰打)

 (注1)

  • 1クラブレングスとは、プレーヤーが持っているクラブのうち、パター以外で最も長いクラブの長さです。通常はドライバーということになるでしょう。
  • ドロップエリアは、元打った位置を中心として、半径が1クラブレングスの半円内ですので、実質直径がドライバー2本分の半円のエリアとなります。意外と広いので、打ちやすいライを見つけて上手にドロップしましょう。
  • 半円になる理由は、「元の打った位置からホールに近づいてはならないため」と覚えておいたらいいでしょう。

2 今あるボールの個所とカップを結んだ後方線上から、1クラブレングス(注2)内にボールをドロップする。(1罰打)

 (注2)

  • 1クラブレングスとは、救済1と同じく、パター以外で最も長いクラブの長さです。通常はドライバーということになるでしょう。
  • 救済2のドロップエリアは全円(まんまる)です。救済1のドロップエリアの半円と相違するので間違えないようにしましょう。
  • 今あるボールの個所とカップを結んだ線が基点となり、その基点の後方ですから全円(まんまる)で良いようです。基点より後方で救済する場合は、ほとんど全円(まんまる)となります。
  • 救済2のドロップエリアは、半径が1クラブレングスの全円(まんまる)内ですので、実質直径がドライバー2本分の全円(まんまる)のエリアとなります。

3 ラテラル救済を受ける。今あるボールの個所を基点とし、基点を中心とした2クラブレングスの半円(注3)内にボールをドロップする。(1罰打)

(注3)

2クラブレングスの半円が、半円になる理由は、「元の打った位置からホールに近づいてはならないため」と覚えておいたらいいでしょう。

バンカー内の救済方法

アンプレヤブルの救済方法がジェネラルエリアとバンカー内に分かれているのは、バンカー内からのアンプレヤブルの救済エリアが原則としてバンカー内になるためです。

バンカー内の救済方法は4つあり、1つ目から3つ目まではジェネラルエリアの救済方法とほぼ同じ考え方で1罰打が付加されますので、覚えやすいと思います。

ただし、4つ目だけはバンカー外に救済を受けるためなのか、2罰打が付加されます。

1 元の打った位置(注4)から1クラブレングス内にボールをドロップする。(1罰打)

 (注4)

  • 元の打った位置は、バンカー外となりますが、これは1罰打で良いこととなっています。

2 今あるボールの個所とカップを結んだバンカー内(注5)の後方線上から、1クラブレングス内にボールをドロップする。(1罰打)

 (注5)

  • 救済2のドロップエリアは全円(まんまる)で良いのですが、バンカー内であることに注意してください。

3 ラテラル救済を受ける。今あるボールの個所を基点とし、基点を中心としたバンカー内(注6)の2クラブレングスの半円内にボールをドロップする。(1罰打)

(注6)

  • 救済3のドロップエリアもバンカー内であることに注意してください。

4 今あるボールの個所とカップを結んだバンカー外の後方線上から、1クラブレングス(注7)内にボールをドロップする。(2罰打)

(注7)

  • 2019年のルール改正で新たに追加されたもので、アンプレヤブルというよりも、バンカーが苦手な方への救済の意味合いが強いようです。
  • 救済エリアは、今あるボールの個所とカップを結んだ線が基点となり、その基点の後方ですから全円(まんまる)となります。

ドロップの方法

アンプレヤブルの救済におけるドロップは、ジェネラルエリアもバンカー内も同じ方法で行います。

ボールは、膝の高さからプレーヤーや用具に触れないように真下にドロップしなければなりません。

投げたり、回転をかけたり、転がしたりしてはダメです。

1度ドロップして、救済エリア内に止まらなかった場合は、もう1度ドロップします。

2度目のドロップでも、救済エリア内に止まらなかった場合は、2度目の最初の救済エリアの地面に触れた箇所にプレース(ボールを置くこと)をしなければなりません。

まとめ

アンプレヤブルの救済方法については、ジェネラルエリアとバンカー内、それぞれ全て覚えるのでは無く、1つ目から3つ目までは殆ど同じと覚えておき、4つ目のバンカー内からバンカー外への2罰打の救済だけ、バンカー内の特別なアンプレヤブルとして追加して覚えておけば、アンプレヤブル全体として覚え易いと思います。

ちなみに、ペナルティエリアも、イエローペナルティエリアとレッドペナルティエリアの違いはラテラル救済があるかどうかしか違いが無いので、せっかくですので併せて確認しておきましょう。

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