100がなかなか切れないゴルファーの方々は、まずは地面を叩いてしまうダフリを減らす策を講じてみましょう。
といいますのも、トップしてスコア的に大怪我するのは、グリーン周りやバンカー等の特殊な場合であり、ミドルホールやロングホールにおけるセカンドショットの時等にトップしても、そんなに大きなミスショットにはならないと思います。
もっと具体的に言いますと、ダフった時は2、3ヤードしか飛びませんが、トップした時は100ヤードくらいは飛ぶことが多く、それなりに距離が稼げるからです。
更には、「ダフリトップに曲がりなし」という言葉があるように、トップについてはアライメント(体の向き)がしっかりしていれば、まっすぐフェアウェイ花道にボールが飛ぶことが多いと思います。
これらのことからも、トップはさて置いて、まずはラウンド中のダフリを減らすにはどうすればいいか説明していきます。
ちなみに、我々アマチュアゴルファーは、ダフリ防止のために毎日練習する時間は取れませんので「ダフリを無くしましょう!」ではなく「ダフリを減らしましょう!」くらいに留めて、ダフリのミスを許容する気持ちも併せ持っておきましょう。
ダフる原因を知っておこう
ダフリを減らすためには、どのような体や手の使い方でダフるのか、その原因を知っておきましょう。
ダフリの原因については様々あり、主なものは以下の通りですが、重要度の高い順に挙げていきましょう。
① アドレス時に右肩が下がっている。
② 右手主体で、手で打ちにいっている。
③ 前傾姿勢が強すぎる。
④ スイング時に頭が下がって上体が前に突っ込んでいる。
⑤ 膝を曲げすぎて体が沈み込んでいる。
⑥ インパクト時に体重が右に残っている。
ダフリを減らす対策
ダフる原因が分かれば、「無くす」のは難しくても、「減らす」のは超簡単です。
先に述べた原因ひとつひとつに対して、効果的な対策を打てば良いのです。
① アドレス時に右肩が下がっている。
→ 出来るだけ両肩が平行になるようにアドレスしましょう。
② 右手主体で、手で打ちにいっている。
→ ゴルフの基本は左手がハンドル、右手がエンジンです。右手のエンジンは弱めにして、左手主体でスイングしましょう。
③ 前傾姿勢が強すぎる。
→ 背筋を伸ばして、前傾姿勢を緩和しましょう。また、ハンドダウンが強すぎると、前傾姿勢も強くなります。少しハンドアップ気味に構えて背筋を伸ばしましょう。
④ スイング時に頭が下がって上体が前に突っ込んでいる。
→ 頭を動かさずにスイングしましょう。背骨を中心に体幹でテークバックをゆっくり上げると、頭の位置を動かさずにスイング出来ます。
⑤ 膝を曲げすぎて体が沈み込んでいる。
→ 膝の曲げを緩和するため、少し腰高にアドレスしましょう。
⑥ インパクト時に体重が右に残っている。
→ テークバックで乗せた右足体重を、振り抜く際にしっかり左足に体重が乗るように体重移動しましょう。
まとめ
ダフりを減らすには、上記①~⑥をひとつひとつキチンと対策すれば良いのですが、プレー中に全てを覚えておいて全て対策を実施するのは、なかなか難しいと思います。
したがって、主要な原因「① アドレス時に右肩が下がっている。」と「② 右手主体で、手で打ちにいっている。」にスポットを当てて、
『アドレス時に両肩が平行になるように構えて、ヘッドアップしないで左腕リードでスイングする』
を実践してみてください。
「ダフリを無くす」ことは出来なくても、確実に「ダフリを減らす」ことは出来ますので、是非、次回ラウンドからでも実践してみてください。