OBは2打罰でしょうか?1打罰でしょうか?
私は、一番最初にゴルフを教わった先輩から、「OBを打った打数を数えずに2打罰」と教わったため、何度もOBを打ったりプレイング4からOBを打った場合等、どう数えればいいか分からなくることが良くありました。
「OBを打った打数を数えずに2打罰」というのは、間違いでは無いのですが、ここでは、ゴルフを初めて間もない方向けに、間違えない打数の数え方をご説明したいと思います。
OBは何打罰?
結論からいいますと、OBは1打罰です。
ルールの背景が分かると理解しやすく覚えやすいと思いますので、少しうんちくを語ります。
OBは、1打罰ではありますが、実はペナルティというより救済なのです。
といいますのも、ゴルフはコース内でプレーするルールになっており、コースの外のOB(アウトオブバウンズ)ゾーンにボールが出てしまったら、ゴルフそのものがプレー出来ないことになります。
それを救済するため1打罰を払ってプレーを続けるために「ストロークと距離の救済」を受けなければならないとされているわけです。
「ストロークと距離の救済」とは、ストローク(ボールを打つスイング動作)をやり直す救済と、距離を元の位置に戻ることが出来る救済を意味します。
分かりにくかったかもしれませんが、コース外にボールが出てしまったけど1打罰を払うことにより、元の位置から再度打ってプレーを続けていいよ、というルールなのです。
したがって、間違いが少ない数え方は、ルール通りOBとなってしまった打数もちゃんと数えて、つまり「クラブでボールを打った数」全てを数えておいて、そのホールをカップインして終了した後、OBを打った数×1打罰を打数に足せば、何球OBを打っても数え間違いをすることは無いと思います。
プレイング4からのOBは何打プラス?
それでは、プレイング4からのOBは何打プラスなのでしょうか?
プレイング4とは?
少し、プレイング4について説明しておきます。
プレイング4というのは、本来のゴルフ規則には存在しません。
プレイング4というのは、ゴルフ場がプレー進行をスムーズに行うために独自のローカルルールを定めたもので、通常、特設ティー(アドバンスティー)と呼ばれます。
スコアカードの裏側等に、「〇番ホールで第一打がOBとなった場合は、特設ティーよりプレイング4でプレー出来る」といったローカルルールが記載されていますので、確認しておくと良いでしょう。
特設ティーはティーイングエリアとしてみなしますので、通常のティーイングエリア同様にティーアップすることが可能となっています。
プレイング4からの打数の数え方
まず、プレイング4から最初に打つ打数が、「4打目」ということになりますよね。
そして、「4打目」がOBなのですから、次にプレイング4から打つ打数は「5打目」となります。
仮にプレイング4からの「5打目」でうまくグリーンに乗って、2パットでホールアウトしたとすると、「5打目」+2パット+OBの1打罰=8打となります。
ここで、プレイング4からの「5打目」時点で+1打罰付加して「6打目」と数えてもいいのですが、この後、OBやペナルティエリアに入った場合等も考えると、とにかく「クラブでボールを打った数」をしっかり覚えておいて、最後に罰打を付加した方が圧倒的に間違いが少ないと思います。
1ペナの時は?
それでは、1ペナの時はどう数えたら良いのでしょう。
ひとくちに「1ペナ」と言っても、イエローペナルティエリアやレッドペナルティエリアも「1ペナ」ではありますが、ここでは、ゴルフ場のローカルルールで、「この線を出たら1打罰して、出たところのフェアウェイから打って良い」というような「1ペナ」で説明します。
これも、先ほどOBのところでご説明した「クラブでボールを打った数」をしっかり覚えておいて、ホールアウト後に「1ペナ」の1打罰を足せば良いだけです。
仮に1打目のドライバーで1ペナの線を越えたとしたら、次に出たところのフェアウェイから打つのが「2打目」、それがグリーンに乗って2パットで計4打になります。
最後に1ペナの1打罰をプラスして計5打になります。
ちなみに、「クラブでボールを打った数」を、「ドライバー1回、7番アイアン1回、パター2回の計4回」という具合に、使用クラブと紐付けると覚えやすいので、ご参考としてください。
まとめ
OBを打った時の数え方や、プレイング4からの数え方、1ペナの時の数え方を、打ったクラブと紐づけて「クラブでボールを打った数」とペナルティの罰打を別で数えましょうと説明してきました。
ゴルフは、メンタルなスポーツと言われるだけあって、シングルプレーヤーの私でも、心と身体が離れてしまい、ひとつのホールで複数のOBや1ペナを打ってしまい、舞い上がって打数が分からなくなってしまうことがあります。
そんな時こそ、『「ドライバー、ウッド、7番アイアン、サンドウェッジ、パター2回の6打」と「OBが2回と1ペナが1回の計3打」、全部足して9打』という具合に数えましょう。
次のホールへ移動する際等に、落ち着いて使用クラブを思い出しながら考えると、間違うことはまず無いと思います。