ゴルフ初心者にとって100を切ることは、ひとつの大きなハードルと言われています。
具体的なスコアで例を示すと、18ホール中、ボギーが9ホールで9オーバー、ダブルボギーが9ホールで18オーバー、合計27オーバーで99になります。
パーが1個も無くても、99でラウンド出来ると思うと、出来ないことは無い気がしますよね。
そうなんです。
大叩きさえ無ければ、出来ないことなんて無いスコアなんです。
それでは、どうしたら大叩きをせず100を切る確率が上がるのか、具体的なマネジメントについて考えていきましょう。
ドライバーOBの時は何とかダボで抑えよう
スコアを大きく崩す原因のひとつにドライバーでのOBがあります。
18ホール中、14回しか使わないドライバーですが、クラブの長さが一番長くコントロールが難しいため、いくつかのホールでOBが出てしまうことは仕方が無いことと思って諦めてください。
OBが出てしまうことは、私たちアマチュアゴルファーは避けられない問題としてポジティブに捉えて、それよりも、OBが出たホールをどう攻略するかについて重きを置いて考えましょう。
アドバンスティーがあるホールなのか必ず事前確認しよう
まず、ドライバーを打つ前に、プレイング4のアドバンスティーがあるのかどうか、必ず確認しましょう。
一般的には、ティーイングエリアに「ティーショットがOBの際はプレイング4からプレーください」といった注意書きがあると思います。
注意書きを見つけきれなかった場合は、スコアカードの裏面等にローカルルールの記載がありますので、アドバンスティーがあるかどうか確認しましょう。
2019年のルール改正で、OBと思われる個所からの前進2打罰のローカルルールで運用されているコースも増えていますので、それを含めて必ず事前確認しましょう。
アドバンスティーを有効活用してダボを目指そう
一般的には、アドバンスティーからグリーンまで100~150ヤードくらいに設定しているコースが多いと思います。
ということは、アドバンスティーからグリーンへ、ワンオン2パットでダブルボギーになるように設定されているわけです。
アドバンスティーはティーイングエリアのひとつですから、ティーアップしてから打てます。
出来るだけ平坦な箇所、バンカーを避けることが出来る箇所、上りパットが狙える箇所等、じっくり戦略を練って焦って早打ちしないように、せっかく2打も罰を払っているわけですから、最大限有効活用してショットしましょう。
そして、何とかダボに、悪くてもトリプルボギーで抑えましょう。
アドバンスティーが無い場合は?
事前に確認して、もしアドバンスティーが無かった場合は、末恐ろしいホールと思ってください。
OBしたら、打ち直しですよ。
打ち直しがOBだったら、もう一回打ち直しです。
3回目がチョロして50ヤードしか飛ばなければ、OBは1打罰ですので打った数3回+OB2回で、ティーグランドから50ヤードの所から6打目のスタートです。
考えただけで恐ろしいでしょ。
これがスタートホールだったら「あー、今日は積んだ」という気持ちになりますよね。
ですから、100ヤードでも150ヤードでもいいので、とにかくOBの確率が低くなるようなティーショットを心がけ、ナイスショットのドライバー飛距離に2打で追いつくくらいの気持ちを持つことをおすすめします。
自分の得意な番手のアイアンやウッドで打つのもありですので、同伴者が何と言おうと戦略ですから、気にせず自分のゴルフに徹しましょう。
斜面や林や深いラフからの脱出
100切りを阻む2打目以降の勿体ないショットの代表例で、斜面や林や深いラフから無理にグリーン方向を狙い失敗することが挙げられます。
これらはどのショットも難易度が非常に高いショットとなりますので、まずは1打犠牲にして脱出することを第1に考えましょう。
無理して直接グリーンを狙ってチョロってしまい、ほぼ同じ場所から再度打つことだけは絶対に避けるマネジメントをしましょう。
斜面や林からの脱出のコツ
斜面や林から脱出するには、ボールの推進力をより得るため比較的ロフトの立ったアイアンを、ボールへのヒット率が上がるように短めに持ってショットしましょう。
肩幅より広めのどっしり安定したスタンスで、絶対にヘッドアップをせず最後までボールを見て、脱出するイメージを頭に浮かべてショットしましょう。
ラフからの脱出のコツ
深いラフからの脱出する際は、飛距離が欲しいので6番アイアン等ロフトが立ったクラブで打ちたい所ですが、ロフトが立ったクラブでは殆どの場合はラフの抵抗に負けてしまいますので、PWやAWといったロフトの高いクラブを選択しましょう。
どうしても距離が欲しい時は、ユーティリティーであれば比較的振り抜きが良いので、試してみる価値はあると思います。
ただし、ユーティリティーは、アイアンのようにフェースが厚くないので、ラフで浮いたボールの下をくぐってしまうリスクもありますので、あまりおすすめはいたしません。
フェアウェイ花道のすすめ
100切りスコアメイクの重要な要素として、無理にグリーンオンを狙わず、フェアウェイ花道にボールをレイアップするマネジメントがあります。
特に、先ほど述べたようなライが悪い場合や、残り距離が150ヤード以上あるような場合は、無理せずフェアウェイ花道にレイアップすることをおすすめします。
フェアウェイ花道からはグリーンが狙いやすい
フェアウェイ花道からは、グリーン面が受けていることが多いので、上りのパットが残るようなアプローチがやりやすくなります。
上りのパットが残れば、3パットのリスクは激減しますので、より安定したスコアにつながります。
バンカーを避けることが出来る
フェアウェイ花道にレイアップすることによって、バンカーを避けることが出来ます。
バンカーはハザードですので、池と同じくらいに絶対に避けるマネジメントが必要です。
バンカーに入れただけで、ほぼ確実に1打以上のプラススコアになってしまうからです。
18ホール中、5回入れたとしたら5打プラススコアになってしまうと考えると、何が何でも避けた方が良いですよね。
まとめ
これまで述べてきたことは、技術的なことよりもマネジメントに近いことばかりと思います。
したがって、明日からすぐにでも実践出来る内容であると思います。
ゴルフはメンタルなスポーツで大変難しいものなので、上手く行かないのが当たり前と思って、ミスを取り返すのではなく、ミスを1~2打の犠牲を払って通常状態に戻すという考えを持ち、ポジティブな楽しいゴルフで大叩きを防いで100切りを実現させましょう。