いよいよ初ラウンド!前日の準備から当日の立ち回りまで、詳しく説明していきましょう。
持っていくもの
まず、持っていくものは、
- ゴルフクラブ一式入ったキャディバッグ(自宅でパター練習した時等、パターを忘れないように)
- 帽子
- ボール(多めに12個くらいは持っていきましょう。また、他のプレーヤーのボールと間違わないようにマジックでボールの番号を〇で囲む等、印を書いておきましょう。)
- ロングティー、ショートティー
- グローブ
- ゴルフシューズ
- スポーツドリンク等の飲み物
- お風呂に入った後の着替え一式(着替えもドレスコードに注意して)を入れたゴルフバッグ
- お財布、等
忘れ物がないように、できれば前日にしっかり確認しましょう。
到着時間
スタート時間の1時間前には着くようにしましょう。事前にドライビングレンジ(ドライバーやアイアンが打てる練習場)やパッティンググリーン(練習用のグリーン)で練習したい場合は、あと30分前倒しで着くようにしましょう。
キャディバッグの受け渡し
ゴルフ場に着いたら、クラブハウス玄関前に駐車して、ゴルフ場のスタッフさんへキャディバッグやゴルフバッグ等の手荷物を渡します。ほとんどのゴルフ場には、クラブハウス玄関前にスタッフさんが配置されていますが、ゴルフ場によってはセルフサービスでキャディバッグの積み下ろしが必要なところもあります。セルフサービスが必要な場合は、大体、誰もお迎えがなくセルフサービスの看板がありますので分かると思います。
フロントで受付
キャディバッグを受け渡した後は、駐車場へ車をとめホテルのフロントのような場所で受付をします。受付では、受付用紙に、住所、氏名、生年月日、電話番号、紹介者名(コンペ名)などを記入し、暴力団等反社会勢力ではないことの表明・確約に関する同意も求められます。受付用紙は、ビジター用とメンバー用がある場合もあります。最近では、ネット予約をした場合等、受付用紙ではなく銀行のATMのような精算機で受付をするゴルフ場も増えています。お作法が分からない場合は、遠慮なくフロントのスタッフに聞きましょう。
ロッカー
受付をした後は、ロッカーキー付きのスコアカードホルダーを受領し、クラブハウス玄関前で預けたゴルフバッグ等を持ってロッカーへ移動します。このスコアカードホルダーには、ロッカー番号が書いてあり、ゴルフ場内の食事や練習場のボール代等、この番号にツケておいて最後に清算することができますので、失くさないようにしましょう。また最近では、お財布等の貴重品を預かる金庫がロッカーと別に設置されており、スコアカードホルダー認証や静脈認証等で貴重品を預けることが出来ますので活用しましょう。ロッカーに着いたら、ラウンドする格好へ着替え、お風呂の着替え等、ラウンド中に不要なものはロッカーに収納しておきましょう。
スコアカードと鉛筆とマーカー
ロッカーからクラブハウスの外に出ると、キャディマスターという人がいるスタート室があります。一般的には、スタート室の前に、
- スコアを記入するスコアカード
- 鉛筆
- グリーン上で使うマーカー(3個くらい取りましょう)
が置いてありますので、それぞれ取っておきましょう。
身に着けておくもの
1打目のティーショットを打つティーイングエリアとキャディバッグを乗せたカートとの距離がある場合に、キャディバッグからすぐには取り出せない状況もありますので、いつでも取り出せるように、
- ロングティー
- ショートティー
- 予備のボール2個(打ち直しをした際に、何打目か分かるように番号を変えて持っておきましょう)
- 先ほど取ったマーカー3個
はポケットに入れておきましょう。
ショットの練習
一般的にゴルフ場には、ドライビングレンジと言われるドライバーやアイアンの練習場がありますので、そこで20球程度、ショットの練習をしておきましょう。ドライビングレンジはクラブハウスから離れている場所に設置されていることが多いため、持っていくクラブは、
- ドライバー
- フェアウェイウッドかユーティリティ
- 7番アイアン
- アプローチウェッジ
の4~5本程度にしましょう。練習ボールについては有料で、スタート室で事前にコインをもらって、そのコインで練習ボールを機械から払い出すものや、スコアカードホルダーを機械にかざすことで払い出すものなどがあります。平均的には20球で税込み330円くらいでしょうか。ドライビングレンジでのショット練習については、うまくいかなくても気にしないようにしましょう。怪我を防止するための準備運動と思ってください。
グリーンの練習
ゴルフ場にはパターの練習を行うパッティンググリーンがあります。当日のパッティンググリーンの状態は、本番コースに近い状態となっていますので、しっかりパターの練習をしましょう。具体的には、20~30ヤード(1ヤードは約90センチ)のロングパットの練習と、1ヤードくらいのショートパットを、できれば上りと下りを織り交ぜ15~20分程度練習しましょう。
OUTコースとINコース
ゴルフ場には、1~9番のOUTコースと、10~18番のINコースの合計18ホールが設置されています。通常はOUTコース1番ホールからスタートして9番ホールまでラウンド後、1時間程度の休憩を挟み、INコースの10番ホールから18番ホールまでラウンドします。その他のプレースタイルとして、OUTからではなくINコースからスタートしたり、休憩を取らずにOUTコースINコースを一気にラウンドするスループレイ等もありますので、事前にゴルフ場へ確認しておくといいでしょう。
ティーイングエリア
ティーイングエリアの範囲は、各ホールのスタート地点を指します。ここでプレーヤーはティーショットを打ちます。ティーイングエリアは、2つのティーマーカーの前方先端を結んだ線と、その後方に2クラブの長さの奥行きを持つ長方形の範囲内です。ティーアップの位置として、ボールはティーイングエリア内に置かなければなりません。ティーマーカーの前や外側に置くと2打罰が課されます。また、ティーマーカーは動かしてはいけません。動かすと2打罰が課されます。
打つ順番
スタートホールのティーイングエリアでは、「くじ棒」で順番決めをします。その後は前のホールのスコアが良い人から順番に打ちます。ラウンド中は、ホールから最も遠いプレーヤーから打ちますが、2019年のルール改正で「レディプレーヤー」という準備が出来た人から打ちましょうという概念が推奨されています。
ヤード表示
ゴルフでは距離をヤードで表します。1ヤードは約90センチです。ゴルフ場には、グリーンまでの残り距離を示す「ヤード杭」が設置されています。これにはいくつかのタイプがあり、赤が100ヤード、白が150ヤード、青が200ヤードなど、色で区別されるタイプ等、ゴルフ場によって様々です。また、ヤード表示はグリーンのセンターまでの距離を示している場合と、グリーンの手前のエッジまでの距離を示している場合があります。そのため、ピン(グリーン上のカップに立てられた旗竿)の位置によっては表示された距離よりもクラブを選ぶ際に調整が必要です。
OB
OBとは「Out of Bounds(アウトオブバウンズ)」の略で、プレーが許されていない区域のことを指します。通常、コースの境界線を示す白い杭や白線で示されます。OBになると1打罰が加わり、元の位置から打ち直しになります。例えば、ティーショットがOBになった場合、次のショットは3打目として再びティーグラウンドから打ちます。OBの可能性がある場合、暫定球を打つことができます。暫定球もOBだった場合、さらに暫定球を打つことができます。
2019年のルール改正により、OBの処理方法が一部変更されました。例えば、ローカルルールにより、OBになった地点の近くから2打罰でプレーを再開することが認められる場合があります。各ゴルフ場のローカルルールはスタート室前に掲示してあったり、スコアカードの裏面に記載されていたりしますので、確認しておくと良いでしょう。
プレイング4
プレイング4とは、ティーショットがOB(アウトオブバウンズ)になった際に、前方の特設ティーから4打目としてプレーを再開できるローカルルールです。このルールは、スロープレーを防止し、円滑なプレー進行を促進するために設けられています。特設ティーは通常、グリーンから100ヤードから150ヤード手前に設置されており、ティーアップが可能です。
ワンペナ
「ワンペナ」は「ワンペナルティ」の略で、1打罰のペナルティを意味します。これは、ボールが特定の区域(通常は隣接するホールや特定の障害物エリア)に入った場合に適用されるローカルルールです。ボールが「ワンペナゾーン」に入った場合に適用され、1打罰を加えた上で、ボールを特定の地点にドロップしてプレーを再開します。ワンペナはOBと異なり、元の位置に戻って打ち直す必要がないため、プレーの進行がスムーズになります。ワンペナはゴルフ場ごとのローカルルールであり、すべてのゴルフ場で適用されるわけではありません。事前にゴルフ場のルールを確認することが重要です。
バンカー
バンカーとは、コース内に意図的に設置されたプレーヤーの技術を試す砂で満たされた障害物です。バンカー内では、クラブや手で砂に触れることは禁止されており、これにはスイングの前後や素振りの際にクラブが砂に触れることも含まれますが、ルースインペディメント(葉っぱや小石など)を取り除くことは許可されています。バンカー内でのプレーは、砂の上からボールを打つため、通常のショットとは異なる技術が求められます。バンカーショットは、クラブフェースを開いて砂ごとボールを打ち上げましょう。バンカーでショットをした後は、レーキというトンボで砂をならして元の状態に戻します。基本的にバンカー内のボールに近い場所から進入しますが、バンカーの土手の段差がある場所は、土手を崩してしまう可能性がありますので少々遠回りになっても避けましょう。
グリーン
グリーン上では、ボールマーク(ボールが落ちた跡)を修復します。修復する際は、グリーンフォークという専用の道具がありますが、ロングティーで十分です。凹んだボールマークを下からすくい上げると、芝の根が切れてしまいますので、根を切らないようにボールマークの周りの芝をボールマークに向けて寄せるように修復します。
マーカー
グリーンにボールが乗ったら、自分の打順が来るまではスタート室前で入手したマーカーを使ってマークしましょう。基本的なマーカーの使い方としては、ボールを拾い上げる前に、ピン(グリーン上のカップに立てられた旗竿)とボールを結んだ直線上のボールの真後ろにマーカーを差します。一旦、マーカーを置いた後、ボールを拾い上げてきれいにすることができます。元の位置にボールを戻す際は、マーカーの位置に正確に戻します。他のプレーヤーのパッティングラインにマーカーが重なる場合、マーカーを動かすことが必要です。動かす方向が右か左かを確認し、パターのヘッドを使ってマーカーを1横にずらします。他のプレーヤーのパッティングが終わったら、マーカーを元の位置に戻します。戻さずにパッティングすると2打罰が課されますので注意しましょう。
2019年のルール改正以降、グリーン上でピンを立てたままパットすることが認められています。この変更は、プレーのスピードアップを図るために導入されました。ピンを抜いてパッティングするかどうかは、プレーヤーに委ねられていますが、最近ほとんどの場合は、ピンを立てたままパットするプレーヤーが大多数です。
スコアの記入
各ホールでの打数を記入します。例えば、1番ホールで5打かかった場合、「5」と記入します。自分のスコアだけでなく、同組全てのプレーヤーのスコアを記入します。
休憩
OUTコース又はINコースの9ホールラウンド後、1時間ほどの休憩が入りますので、クラブハウスのレストランで昼食をすることになります。その際は、エアブラシで靴の芝を落としてクラブハウスへ入りましょう。なお、前述のとおり、休憩なしのスルーでラウンドする場合もありますので、事前にゴルフ場へ確認しておくといいでしょう。
クラブの本数確認
休憩後のラウンドが終了したら、コースへ忘れたクラブが無いか確認するためクラブの本数を確認しましょう。クラブの本数確認後は、ゴルフ場側で一旦キャディバッグを預かってくれます。
お風呂
お風呂は、通常、ロッカー室から直接行けるようになっていますので、ロッカー内に置いてあるスリッパを履いて行きましょう。
精算
貴重品ロッカーに預けたお財布等を取り、フロントで料金を精算しましょう。精算する際にキャディバッグの引換券を渡すゴルフ場もありますので、留意してください。
キャディバッグの引き取り
キャディバッグは、通常、クラブハウス玄関付近で引き取りします。車を置いている駐車場まで距離があり、キャディバッグが重くて運びづらい場合等は、一旦キャディバッグをクラブハウス玄関前に置いて、車で取りに戻りましょう。
慣れないゴルフ、一日お疲れ様でした。