グロス85でラウンドするのに、最も大切なショットです。ここを読んでいる皆さんの腕前なら、ミドルホールにおいてドライバーでミスしても、2打目をパーオンは無理でもピンから50ヤードくらいには置ける方がほとんどだと思います。このピンから50ヤード以内に置いた時に、3回に1回くらいは寄せワンのパーを狙いましょう。3回に1回パーを取るということは、18ホールで6つのパーを取れます。残り12ホールをボギーでも、12オーバーの84でラウンドできます。「言うは易し行うは難し」ですが、そういう発想で全体のスコアマネジメントをしましょう。
クラブの選び方
- アプローチショットは、アプローチウェッジ(AW)を使ったキャリーとランの長さが同じになるピッチエンドランを基準に組み立てましょう。ピッチングウェッジ(PW)を使うと、キャリーの倍、ランが出ます。これらを基準にグリーンの傾斜や速さや硬さ(コンパクション)を加味して、できるだけ上りのパットが残るようにアプローチしましょう。バウンス角が12度以上のサンドウェッジ(SW)は、ラフで球が浮いている時以外は使わない方が無難です。
構え方
- スタンス: アプローチは体重移動をする必要がないため、足を肩幅より少し狭く開いて、体重を左足に乗せます。これにより、安定したスイングがしやすくなります。
- ボールの位置: ボールはスタンスの中央か、少し右側に置きます。これにより、ボールをクリーンに打ちやすくなります。
スイングのコツ
- グリップ: ボールより前に出してハンドファーストに構えます。これにより、クラブがボールにしっかり当たりやすくなります。
- スイングの幅: スイングは小さく、コンパクトにします。大きなスイングは不要です。
- 腕と肩の動き: 腕だけでなく、肩も一緒に動かすことを意識します。クラブを振るというより、肩でスイングするイメージです。
- フォロースルー: これが一番大事です。フォローで手首を返さないようにしましょう。具体的には、右手首を甲側に折る動作をヒンジと言いますが、このヒンジの角度を変えないようにしましょう。これにより、手首が返らず、クラブのロフト通りに球が上がり、スピンの量やランの距離が安定します。
練習方法
アプローチの練習は、最終的にボールを停止させる位置に向けた練習ではなく、ボールの高さと落とす位置を一定にする練習をしましょう。トップが多い方は、ボールをもう少し右寄りに置いてみましょう。ダフリが多い方は、バウンス角の小さいウェッジでスイングを小さくコンパクトにしましょう。