バンカーショットのうち、グリーンのガードバンカーから脱出するエクスプロージョン(爆発)と言われるショットは、数あるショットの中で唯一、直接ボールを打たないショットです。サンドウェッジのバウンスで砂を爆発させてボールを高く飛ばすのですが、難しく考えずに、ボールの3cm手前をダフればいいだけです。エクスプロージョンショットは、通常のショットの3分の1しか飛ばないと言われています。私はサンドウェッジのフルショットで80ヤードくらいしか飛びませんので、フルショットでダフると約27ヤード飛ばすことができます。これを基準として、バンカーとピンの位置から計算してショットをします。バンカーショットが苦手な方は、ホームランを恐れてサクッと砂をすくってしまい脱出できないことがほとんどです。しっかりダフればホームランしても27ヤードです。バンカーに入れた時点でハザードへのペナルティを払う気持ちで、1打で出すことだけを考えて恐れずに思い切りクラブを振り抜きましょう。
構え方
- スタンス: 足を肩幅より少し広めに開き、目標方向に対して少しオープンに構え、足を砂にしっかりと埋めて安定させます。この足を砂に埋める際に、砂の深さや柔らかさを調べましょう。スタンスの安定以外で直接的に砂の状況を調べると2打罰となりますので気を付けましょう。また、2019年のルール改正以降、枯葉や小石といったルースインペディメント(ゴルフコース上で自然に存在する、動かせる障害物のこと)を取り除くことができるようになりました。ボールの手前にある小石等、そのまま打つとクラブが傷みそうなルースインペディメントは安心して取り除きましょう。
- ボールの位置: ダフるために、ボールはスタンスの中心より少し左側に置きます。
- クラブフェース: クラブフェースを少し開きますが、フェースの向きは目標方向へセッティングします。
スイングの仕方
- 目標方向に対して少しオープンに構えていますので、スイングプレーンもスタンス通り目標方向に対してオープンに振り抜きます。しかし、不思議なもので、フェースは目標方向を向いていますので、ボールは目標方向へちゃんと飛びます。インパクト時に、ボールの下に根っこが生えていると思って、その根っこをクラブで切るイメージでボールの約3cm手前の砂をしっかりと振り抜きましょう。
距離感の出し方
- 目標方向とスタンスのオープンの度合いで、距離感を出します。目標とオープンスタンスの角度が広くなるにつれ、目標方向に向けたクラブのフェースは開いてロフトは寝ることになり大きくなりますので、ボールは高く飛距離は短くなります。逆にオープンスタンスを平行に近づけるにつれ、フェースは当初のロフトに近くなり、最終的にダフるフルショットで27ヤードの飛距離となります。
練習方法
- まずはバンカーのある練習場を見つけて、ボールを使わずに砂に線を引いて、ダフり方を練習しましょう。その後、実際にボールを打ってみて、ダフるフルショットではボールは大して飛ばないことを何度も体感しましょう。これにより、本番のバンカーショットでしっかりクラブを振っても大して飛ばないことが理解でき、バンカーが怖くなくなります。