ライン出しとは、ターゲットラインに対してクラブフェースをスクエアに保ち、正確にボールを飛ばす技術です。
ライン出しの技術を磨くことは、ゴルフでボールを真っ直ぐ飛ばすために非常に有効です。
ライン出しは主としてアイアンで使う技術ですが、ユーティリティーやフェアウェイウッドでも応用として使える技術ですので、是非、身に付けましょう。
以下に、ライン出しの技術を磨くための具体的な方法とコツを詳しく説明します。
ライン出しの球筋
ライン出しの球筋は、低い球で真っ直ぐ飛びます。
低い球で真っ直ぐ飛びますので、ロングの２打目を狭いスポットにレイアップする時や、向かい風が強い時等は、強力な武器になります。
気を付ける点としては、全体の飛距離はフルスイングとあまり変わらないのですが、球筋が低いことからランが多めに出がちであることです。
したがって、グリーンを直接狙う時にピンが手前だとグリーン奥まで転がりやすい等、コントロールが難しくなりますので使うシーンについて注意が必要となります。
ライン出しの打ち方
ライン出しの打ち方は、ひとことで分かりやすく言うと、ほぼスリークォーターショットと同じ打ち方です。
スリークォーターショットとは、フルスイングではなく４分の３くらいの振り幅でスイングすることです。
基本的なスイング
ボールの位置は、少し右目に置いてハンドファースト気味に構えます。
テークバックは左腕が時計の針で１０時ぐらいまでで止めて、ほぼノーコックでトップを作ります。
インパクトは、フェースローテーションを出来るだけ行わなずスクエアなフェースのまま振り抜きます。
ヘッドを出来るだけ低く長く出すイメージで、インパクトしてから１０ｃｍはそのまま送り出すように打ってください。
フィニッシュの左腕は時計の針で２時ぐらいで止めて、クラブヘッドが空を向くか少し後方を向くか程度のフォローをだします。
スイング全体で言うと時計の針で１０時から２時までのパンチショットに近いイメージですね。
ボディターンをしっかり
スイング全体のイメージは、先ほど述べた通り、時計の針で１０時から２時のスリークォーターショットですが、この時、いつも以上にボディターンをしっかり行ってください。
ほぼノーコックで打つことにより、フェースローテーションを極限まで少なくすることで、安定して低く真っ直ぐな球を打ち出せますが、ヘッドスピードの不足をボディターンで補います。
しっかりボディターンすることにより、ノーコックでもほぼフルスイングと同じくらいの飛距離を出すことが出来ます。
更に、しっかりボディターンすることは、スイングプレーンの安定に繋がるため、より再現性を高めた真っ直ぐな低く腰の強い球を打つことが出来ます。
ライン出しの練習方法
ライン出しの練習方法としては、まずは、ハーフショットの練習を繰り返し行うことをおすすめします。
具体的には、左腕が、時計の針で９時から３時までしか動かない、ほぼノーコックによるハーフショットです。
このハーフショットの際は、出来るだけグリップエンドがおへそに向くように行います。
これにより、しっかりとボディターンで球を捉える感覚が養われると思います。
最初は７番アイアンで１００ヤードを打つ練習をするといいと思います。
繰り返し繰り返し７番アイアンで１００ヤードのハーフショットを打っていると、ノーコックでボディターンのみで打つ感覚が次第に身に付いて来ます。
そうすると、１０時２時のライン出しのショットがの感覚が、簡単に実現できると思います。
まとめ
冒頭、ライン出しは主としてアイアンで使う技術ですが、ユーティリティーやフェアウェイウッドでも応用として使える技術ですと述べました。
ライン出しのショットを身に付けることは、狭いコースのアイアンの対処法としての技術として効果的であるのは間違い無いのですが、実は大きな副産物として他のクラブまでスイングプレーンが安定して曲がらなくなることに繋がります。
具体的には、ドライバーが曲がってどうしようもない時に、ドライバーで９時３時のハーフショットを行い、その後、１０時２時のライン出しショットを行うと、あら不思議、曲がっていたドライバーが真っ直ぐ打てるようになるんです。
これは、ホントに騙されたと思って、やってみてください。
ライン出しのショットを武器として身に付けることは、必ずや、皆さんのゴルフの技術が飛躍的に向上することをお約束します。
是非、皆さん次回の練習からでも取り入れてみてください。
