ゴルフのビジネスゾーンとは、スイングの中で特に重要とされる範囲のことを指します。
具体的には、クラブがテークバックの腰の高さからフォローの腰の高さまでの範囲を指します。
この範囲でのクラブの動きが安定していると、ショットの精度や飛距離が向上しやすくなります。
ビジネスゾーンは、インパクト前後のクラブの動きが含まれるため、ここでの動きがしっかりしていることが重要です。
このゾーンをしっかりとマスターすることで、必ず安定したショットが打てるようになります。
ビジネスゾーンとは
ビジネスゾーンとは、先に述べたように、スイングにおけるテークバックの腰の高さからフォローの腰の高さまで範囲を指し、文字通りクラブがボールを捉えるにあたり一番仕事をする部分です。
ゴルフは物理ですので、極端に言うとどんなにスイングが個性的で美しくなくても、このビジネスゾーンさえ的確な動きが出来ていれば、絶対にボールは真っ直ぐに飛びますし、安定したショットも出来ることになります。
ビジネスゾーンの練習を積み重ねることにより、アプローチからドライバーまで、全てのショットが上達し、皆さんのゴルフが劇的に進化することは間違いありません。
ビジネスゾーンに特化した練習方法
まずは、7番アイアンで始めましょう。
7番アイアンを通常通りアドレスして、胸と左腕と右腕で作る三角形を意識してください。
テークバック
そのまま三角形を維持しながら、コックを使わずにボディターンのみでテークバックし、クラブを時計の針で9時の所で止めます。
この時、クラブシャフトは地面と平行になり、ヘッドは目標方向と反対の方向を指しますが、左腕はアドレスの形のままですので、地面と平行よりも少し下の時計の針で8時くらいになると思います。
フェースの向きは、前傾姿勢の背中と平行にしますので、ほんのわずか下に向いている形を取りますす。
この時のフェースの向きは大事ですので、きちんと確認してください。
ボディターンのみでテークバックしていますので、グリップエンドはおへそを指している状態です。
ダウンスイング
ダウンスイングもボディターンのみで行います。
ノーコックで行いますので、ダウンスイングへの切り返しのタイミングが難しいと思いますが、最初はボールを打たずに素振りで感覚を掴むようにしましょう。
そして、インパクトの瞬間にクラブフェースがスクエアになっていることを確認し、インパクト前後の10cmくらいは出来るだけスクエアなままフェースをスライドするイメージで振り抜いてください。
フォロー
フォローもボディターンのみで行います。
テークバックのトップと全く逆の形でフォローを出し、フィニッシュを取ります。
具体的には、クラブシャフトが地面と平行に時計の針で3時を指し、ヘッドは目標方向を指すようにします。
この時も、胸と腕で作る三角形を維持し、グリップエンドはおへそを向くようにしてください。
体重移動と球の高さ
一連のビジネスゾーンに特化した素振りに慣れてきたら、ボールを打ってみましょう。
最初はなかなか芯に当たらないと思いますが、7番アイアンで30ヤード打つつもりで、インパクト時のフェースの向きを確認しながら繰り返し練習しましょう。
次に、30ヤードの距離にも慣れてきたら、体重移動も行ってみましょう。
テークバック時は右足体重で、フォローは左足体重で打ってみましょう。
体重移動を行ったとしても、三角形の維持とボディターン、グリップエンドはおへそに向けるのは忘れずに。
そして、球の高さはロフト通りに出ることも確認しましょう。
インパクト前後の10cmはフェースをスクエアに保ってスライドさせるイメージですので、ボールが高すぎたり低すぎたりせずに、常に同じ高さで打てるようになりましょう。
慣れてきたらスリークォーターショットへ
ビジネスゾーンに特化したスイングでボールを打つことに慣れてきたら、少しスイング幅を大きくして、時計の針で10時から3時くらいまでのスリークォーターショットを打ってみましょう。
実は、これってライン出しとほぼ同じショットになりますので、ライン出しの練習にもなります。
ライン出しは、90を切るためには絶対に身に付けて頂きたい技術です。
是非、ビジネスゾーンに特化した練習を卒業して、ライン出しの技術習得も目指してください。
まとめ
ビジネスゾーンに特化した練習から、スリークォーターショット、そして少しずつスイング幅を大きくして、最後にはビジネスゾーンを意識したフルスイングが出来るように練習しましょう。
そこまで出来たら、7番アイアンは卒業して、ユーティリティーやフェアウェイウッドやドライバーでも、ビジネスゾーンに特化した練習を行ってみましょう。
繰り返し繰り返し体に覚え込ませなければならない練習ですので面白くありませんが、根気強く続けましょう。
ドライバーまでビジネスゾーンに特化した練習を出来るようになった暁には、皆さんのゴルフが劇的に進化することは間違いありません。