【ゴルフ/飛ばすためには】ドライバーの飛距離を出すコツ

中級者向け:ライバルに1打でも勝ちたい方へ

飛距離を伸ばすにはヘッドスピードを上げればいいだけ

ゴルフのドライバーの飛距離を伸ばすことは、実はものすごく単純で簡単です。

ドライバーの飛距離を伸ばすには、ヘッドスピードを上げればいいだけです。

これは物理学の問題で、ドライバーの飛距離は以下の公式で求められます。

飛距離=ヘッドスピードの2乗÷重力加速度(約9.8 m/s²)×sin⁡(2θ)(θは打ち出し角度)

となりますので、

ヘッドスピード45m/sの方が打ち出し角度12°でドライバーを打った場合、

ヘッドスピード45m/sの2乗÷9.8×sin⁡(2×12°)=225メートル≒246ヤード

の飛距離となります。

したがって、ヘッドスピードを上げる練習を行えば、必ず飛距離を向上させることができます。

飛距離と安定性の両立は難しい

しかし残念ながら、飛距離と安定性を両立させることは、プロでも非常に難しい問題です。

今年8月に芥屋ゴルフ倶楽部で開催されたKBCオーガスタにおいて、飛ばし屋小斉平選手が最終日プレーオフで3連続OBしてしまったことは記憶に新しいところだと思います。

具体的に、どう難しいかと言えば、ヘッドスピードが50m/sある方が280ヤードのキャリーでフェアウェイを狙った場合に、ほんの少し左右に曲がっただけで目標から大きく外れ、フェアウェイキープが難しくなります。

また、ヘッドスピードがそれだけ速いということは、ヘッドの軌道をコントロールすることも、大変難しくなりますので、安定したドライバーを打つには相当な技術と練習量が必要となります。

どれだけ飛距離を伸ばしたいかビジョンを持とう

飛距離を伸ばしたい皆さんは、どれくらい伸ばしたいと思っていますか?

それを明確にビジョンとして持って頂きたいと思います。

私は、まずは現在のヘッドスピードよりも3m/s程度上げることをおすすめします。

ヘッドスピードを3m/s上げることは、皆さんが思っているより簡単で、例えば連続素振りをして、ボールの少し左側で「ブンッ!」という音がするように振るだけで上がります。

ヘッドスピードを1m/s上げると約3ヤード飛距離は伸びますので、今よりもキャリーで最大9ヤード程は伸びると思います。

キャリーで9ヤード伸びるということは、ランを含めると10ヤード以上伸びることになります。

10ヤード伸びると、アイアンの番手がひと番手変わりますので、6番アイアンでパーオンを狙っていたところが、7番アイアンでパーオンを狙っていけます。

この差は大きいですよね。

本来であれば筋トレが一番

本来、ヘッドスピードを上げるためには、筋トレが最も効果的で、体幹の腹筋及び背筋、肩と腕の三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、下半身の大腿四頭筋やハムストリングス、臀筋を鍛えれば、100%ヘッドスピードは増します。

もうひとつ、筋トレとほぼ同じ効果があるのが、毎日欠かさず重い竹ぼうきやバットで素振りをすることです。

大体、毎日100回素振りをすると、1ヶ月もすれば余裕で5m/sは上がると思います。

しかし、なかなか毎日素振り100回とか続かないし、時間も無いですよね。

スイングのテクニックでヘッドスピードを上げる

そこで、ヘッドスピードをすぐに3m/sくらいはあがるコツを以下に2つ説明します。

先程お示しした連続素振りでも3m/sくらいならすぐ上がりますが、ここでは比較的簡単なスイングのテクニックとしての上げ方を説明します。

なお、あくまで、ヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばすためのコツですので、最初は安定性や再現性は犠牲になりますが、練習を続けるうちに安定性や再現性も増してくると思います。

テイクバックの捻転をしっかり行う

まずは、テイクバックの際に、しっかり身体をねじりましょう。

具体的には、以下の2点を実施してください。

ひとつ目は、右ひざを構えた状態から一切動かさない、いわゆる右ひざを流さないこと。

ふたつ目は、背中を目標方向に向けるまで捻転すること。

です。

ここでの注意点は、しっかり捻転するのですが、ヘッドは目標方向に向くようにオーバートップとならないようにして、トップでクラブの重さを感じるように切り返しをゆっくりしてください。

ヘッドを走らす

次に、グリップを軽めに握って、ヘッドを走らす意識をもってください。

具体的には、インパクトの瞬間に腕の動きを止めて、ヘッドだけ走らせるイメージです。

ゴルフのスイングは、首を支点とした円運動と手首を支点とした円運動、これら2つの支点を使った円運動でテコの原理を使ってクラブヘッドに仕事をさせることが理想の形です。

ここでいうヘッドを走らすというのは、手首を支点とした円運動を最大限活用すること、すなわちコックをしっかり使っていくということです。

どうしても、コックを使うと左に引っかけるミスが出がちになるかもしれませんが、その際は、グリップを少しウィーク目にするか、身体の起き上がりを少し早めにしてヘッドが低く長く出るようにしてみてください。

まとめ

ドライバーの飛距離を伸ばすためには、ヘッドスピードを上げることです。

しかしながら、ヘッドスピードを上げると、安定性や再現性が低くなりますので、自分が目標とする飛距離とグロススコアの兼ね合いを考えて頂き、どんなゴルフファーを目指すのか、しっかりビジョンを持って練習に励んで頂きたいと思います。

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