ゴルフのキャディバッグを選ぶ際には、それぞれの種類に応じた特徴や利点を理解することが重要です。ここでは、それらを理解したうえで、どれも一長一短ありますので、何に重きを置いて購入するのがいいのか、皆さんの頭の整理が出来るようにまとめてみました。
カート式(自立式)にするかスタンド式にするか?
キャディバッグには、カート式(自立式)とスタンド式がありますので、ざっくり特徴や利点を表でまとめると以下のようになります。
種 類 | 特 徴 | メリット | デメリット | 向いている人 |
カート式 | 大容量 頑丈 自立可能 | 収納力が高い クラブの出し入れがスムーズ 耐久性が高い | 重い スペースをとる 高価 | 収納力や耐久性を求める人向き |
スタンド式 | 軽量 スタンド付き コンパクト | 持ち運びやすい 省スペース 安価 | 収納力が低い 耐久性が低い | 軽さを求める人向き |
ざっくり表にすると、上記のようになりますが、それぞれのバッグについて、もう少し深堀りして語ってみましょう。
カート式キャディバッグ
特徴:
大容量: カート式キャディバッグは収納スペースが豊富で、クラブ14本に加えて、ゴルフボール、シューズ、レインウェア、着替え、ゴルフ手袋、ティーなどの小物類も収納できます。
頑丈: 頑丈な作りで、クラブをしっかりと保護します。
自立可能: 地面に置いてもそのまま自立できるため、安定感があります。
メリット:
収納力: 多くのアイテムを収納できるため、ラウンド中に必要なものをすべて持ち運べます。
クラブの出し入れがスムーズ: 口枠が大きいため、クラブの出し入れがしやすいです。
耐久性: 頑丈な作りで壊れにくい。
デメリット:
重い: 比較的大きく重量があるため、持ち運びが大変です。
スペースを取る: 自宅での保管時にスペースを取ることがあります。
スタンド式キャディバッグ
特徴:
軽量: スタンド式キャディバッグは軽量で持ち運びがしやすいです。
スタンド付き: 底部と付属の2本の足により、安定して自立できます。
コンパクト: カート式に比べてコンパクトなサイズが主流です。
メリット:
持ち運びやすい: 軽量で肩に担いで持ち運びがしやすい。
省スペース: コンパクトなため、自宅での保管時にスペースを取りません。
安価: 比較的安価なモデルが多いです。
デメリット:
収納力が少ない: カート式に比べて収納スペースが少ないため、持ち運べるアイテムが限られます。
耐久性が低い: 頑丈さに欠けるため、クラブの保護力がカート式に劣ります。
口枠のサイズはどれくらいにするか?
キャディバッグの口枠のサイズについても、クラブの出し入れのしやすさや収納力に大きく影響しますので、悩みどころだと思います。そこで、口枠のサイズごとの特徴を以下の表にまとめてみました。
サイズ | 直径(インチ) | 直径(センチ) | 推奨クラブ本数 | 特 徴 |
7.0型 | 7.0インチ | 約17.8cm | 6本前後 | 初心者やクラブ本数が少ない方向け。軽量でコンパクト |
7.5型 | 7.5インチ | 約19.1cm | 8本前後 | 初心者やレディース向け 軽量で持ち運びが容易 |
8.0型 | 8.0インチ | 約20.3cm | 10本前後 | 中級者向け クラブの出し入れがしやすい |
8.5型 | 8.5インチ | 約21.6cm | 12本前後 | 標準的なサイズ クラブの収納力が高い |
9.0型 | 9.0インチ | 約22.9cm | 14本前後 | 一般的なサイズ クラブの出し入れが非常にスムーズ |
9.5型 | 9.5インチ | 約24.1cm | 14本以上 | プロ仕様 クラブの絡み防止に優れ、大容量 |
ルール上使えるクラブ14本をきっちり収納するには、やはり9.0型以上がおすすめです。
その他の考慮事項は?
種類や口枠サイズ以外にも、いくつか考慮しておいた方がいいことを挙げてみましたので、参考にしてください。
重さ:
軽いものだと、2.0kgくらいのものもありますが、9.0型だと2.5kg~3.5kgくらいが主流です。最近はカート式でも比較的軽量なモデルが増えています。
素材:
ナイロンやポリエステル製のものは軽量で、合成皮革やエナメル製のものは頑丈ですが重くなりがちです。どちらにしても、しっかり防水加工されたものを選びましょう。
高さ:
46インチ以上の長尺ドライバーを使っている方は、収納可能かどうかも確認した方がいいでしょう。大体「46インチ対応」や「47インチ対応」等、口枠サイズと併せて記載されることが多いようです。
間仕切りの数:
キャディバッグの口枠の間仕切りがどんなタイプなのかも確認した方がいいでしょう。大体4~5分割くらいが主流のようですが、中には14分割というものもあります。これは、バッグの中でクラブとクラブがぶつかるのを嫌う方が好まれるようです。また、口枠部分の間仕切りだけでなく、キャディバッグの中にカーテンがされていて分割されているものもあります。
ネームタグの有無:
ネームタグは、キャディバッグに取り付ける名前のタグのことです。ゴルフ場でスタッフやキャディが持ち主を識別するために使われます。キャディバッグに最初から付いているものと付いてないものがありますので確認しておきましょう。
メンズかレディースか:
各メーカーの指定によるだけで、明確に男女の規格があるわけでは無いですが、レディースはより軽量で小型のものが多いようです。最近はユニセックスという区分もあるようですが、どちらが欲しいのかネットで買う時等は、より注意しましょう。
収納ポケット:
完全に私の個人的な見解ですが、キャディバッグの背中にポケットがあるものを強烈におすすめします。キャディバッグの左右にしかポケットが無いものがありますが、左右のポケットにレインウェアなんか入れた日には、カートに積んだ時に左右のバッグに阻まれて、すぐすぐ取り出せないことが多々あります。
それから、ティーやマーカー等の小物を入れるポケットも、カートに積んだ時に取り出せる位置にあるものをおすすめします。ただし、これは、小物を入れる小さなポシェットを100均ででも用意しておけば十分対応できる話だと思います。
デザイン:
当然、デザインも重要だと思います。というか、これが一番重要なんでしょうが、私のおすすめ基準は、ゴルフ場のカートにキャディバッグを積まれた時に、遠くからでも「あ、あそこに自分のバッグだ」と分かるような、出来るだけユニークな派手なバッグがいいと思います。ちなみに私のキャディバッグはオークリースカルのゼブラ柄で、まず他の人と被ることが無く、遠くからでもすぐ分かりますので重宝しています。